ヘタなりに絵を続けようと思った 【イラストレーター安西水丸さん】展覧会レポート

panda

こんにちは。たかぎです。

ほそぼそと、ヘタなりに絵を生業にしている私としては「プロのイラストレーターの仕事を見て学ぼう」と思い行きました。

実は割引券もらったことが大きいのですが…₍ ᐢ. ̫ .ᐢ ₎

今日は、安西水丸さんの展覧会をレポートします。ぜひまったりご覧ください。

安西水丸さんとは?

展覧会

水丸(みずまる)さんの仕事は、むちゃくちゃ多いのです。

その作品の多さはまさに「仕事をこなしてきた」って表現がぴったり。

語彙力のなさよ… ₍ ᐢ. ̫ .ᐢ ₎

仕事の量がハンパじゃない

  • 漫画家 / 絵本作家
  • 文筆家
  • 編集 / ライター
  • 広告
  • 本の装丁などなど。

でも、水丸さんは職業を訪ねられたら、真っ先に「イラストレーターです」ってにこにこ応えるだろう。

展覧会の冒頭で、そんなキャプションがありました。

たかぎ

なんか、それっていいな。いろんな仕事をしてるけど、イラストレーターが一番すきなのかな…

そんな風に感じ、スタート地点から心が温まりました。

グサッときたポイント3つ

展覧会で個人的にグサっときたポイントを3つ紹介します。

1 イラストレーションは「絵」じゃない

この1年はお金をいただいてイラストを描く仕事が増えました。

「絵を描いてるだけがイラストレーターじゃないよな…」

そう痛感していた時期だったので、この言葉は刺さりました。

「僕がやっているイラストレーションというのは「絵」じゃないんですよ。

小さいときから絵は好きだったけど、それは自分の気持ち、感情や思ったことを視覚的に表現したかったから。

今も「絵」を描いているわけではなくて、依頼してくれた人の気持ちを自分の中でかみ砕いてビジュアライズしているという感じなんです。」

リクナビ 就職ジャーナル「仕事とは?」より

依頼してくれた人の意図を汲み取って、その上で表現する。

たかぎ

わたしできてるかなあ…

ふだんのイラストレーターとしての自分を考えてしまいました。

2 起承転結なんていらない

これは水丸さんの漫画を読むとよく分かるんですが、起承転結がない。山も谷もない。

スーッと流れてくのが心地良い、って不思議な作風です。

PREPとか「結論から先に述べよ」という今の時代でこれは救われる言葉でした。(私のような凡人は使った方がいい気もする…)

枠をとっぱらったマンガは、シュールで、すごい安心感がありました。

3 絵がうまい人は腐るほどいる。自分にしか描けない絵をかけ

今は、本当ーに絵の上手い人がたっくさんいます。

例えばこのサイトとか、あー見たことある!ってクリエイターがいっぱいなのでは? 

でも、自分にしか描けない絵を追求しようと。水丸さんは言います。

たかぎ

それなら分かる…かも!

その根拠なき自信はどこからくるんだ?₍ ᐢ. ̫ .ᐢ ₎

でも、水丸さんのインタビューで”根拠なき自信”について語っていて、ホッとしてしまいました。

第一、焦らなくても、僕は必ずいつかはイラストレーターになれると思っていました。

7人兄弟の末っ子で母親にすごくかわいがられたせいか、小さいときから自分に自信はあったんです。もっと言えば、自信だけしかなかった(笑)。

絵にしても、僕よりうまい子はたくさんいて「うまいなあ」と感心したけど、自分の持っている感覚、ものの見方というのは誰にも真似できないだろうという気持ちがすごくありました。

学校を通う道一つを選ぶにしても、この道はこんな感じがする、あんな感じがすると考えて、「いい道のベスト10」などをつくったり。

そういうことが僕は好きでした。

リクナビ 就職ジャーナル「仕事とは?」より

そう。末っ子という生き物は、生まれた時から根拠なき自信を持っているんです。(わたしも末っ子です)

というのは冗談ですが、

自分の世界観をもう少し信じよう」と思えました。

第一、水丸さん自体が「僕は小学生の絵を描き続けてるんですよ」ってコメントしてるし、たまに「….」という作品もあったりしました…。

うまいだけが全てじゃないんだな!₍ ᐢ. ̫ .ᐢ ₎

でも、色や言葉、レイアウトは洗練してて、一度見たら忘れられない。水丸さんのイラストは本当にす〜っと心に入ってきます。

いつも相手を思いやる。だから愛された人だった

展覧会を通してひしひしと伝わってきたのは、水丸さんへの愛情。

「みんな、どんだけ水丸さんのこと好きなんだよ」

という愛情。

かつて共に作品を作った村上春樹のコメントを読むと「どんだけ愛し合ってるんだよ」と思うほど。絆とか信頼感とか越えた関係なんだな。

途中のキャプションにあったんだが、38歳でイラスレーターとして独立してから、作画がよりシンプルになったらしい。それはたくさん仕事がきた時も、クオリティ高い作品を作り続けられるようにって想いがあったため。

本の装丁の仕事は、必ず作品を読んでからその世界観を汲んだ上で絵を描いてたらしい。それは「依頼してくれた人の気持ちを自分の中でかみ砕いてビジュアライズする」ってポリシーに通じますね。

「いつも相手を思いやる姿勢を忘れない人だった」

という一文も。

真剣にみんなを思いやったから、みんなもまた水丸さんを愛したんだなあ、と。

なんかほっこり。

ヘタなりに、描き続けよう

中学生の時にイラスレーターになろうと思い立って、日芸を卒業し、電通→NYのデザイン事務所→平凡社→独立というキャリアを進んできた水丸さんは

「すべてはイラストレーターになるため」

という真摯な姿勢の持ち主だった。

だからサラリーマン時代も「広告や出版の会社で働き、イラストレーションを依頼する側の視点をきちんと学べたのは本当によかった」と語ってる。

とにかく、まっすぐな人でした。

卑屈になったり「自分なんて…」思ってる暇はなく、一直線にイラストレーターになった人。

私はよく「自分なんて…」と思ってるけど、それは仕事相手にも失礼だなって最近思う。とにかく一所懸命描くしかない。

一度でもひどい絵なんて描こうもんなら「わたしはこんなにつまらないイラストレーターなんです」って世界に言うようなものだから。

だから、これからも下手なりに描き続けようと思いました。以上。

イラスト

小さな案内板にも、愛を感じてしまう…

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です