1ヶ月の田舎フリーランス養成講座(通称:いなフリ)が先週、終わりました。
正直、長かった…。
もう辛くて。泣いて。
八つ当たりした日もありました。(ごめんなさい)
「何か変わった?」と聞かれても、正直まだ分かりません。
フリーランスとしてやっていけるのかな?という不安はずっとある。
でも、不思議と晴れ晴れしいです。やっとスタートラインに立ったんだ、と。
そんなわけで、この1ヶ月をまとめます。
これから「いなフリ」に参加するか考えている人へ、
少しでも気持ちが軽くなったり、参考になったら嬉しいです。
そして何より
1ヶ月共に過ごしてくれたみんなにありったけの「ありがとう」を送りたい。
いなフリとは何だったのか?

photo by 草葉あゆみ
いなフリから帰ってきたらめっちゃ質問されるので、概要をサクッと答えます!
Q. いなフリで、何を得られるの?
A. フリーランスに必要なwebスキルが中心です。が、希望に合わせて柔軟にプログラムを変えてくれたよ。あとは、あなたが「何を得たいか」によるよね!時には人生相談にも乗ってくれる、ありがたい場所。
Q. 参加者は何人?どんな人たち?
A. 今回は8名、男3女5。最年少は19歳、最年長は31歳(わたし)。1ヶ月泊まり込みの合宿に参加する人たちなので、かなりタフ。そしてすばらしく魅力的だった。まあ……ふつうの生き方で満足するような人たちでは、ないよね〜。
Q. いくらかかったの?
A. 受講料、交通費、1ヶ月の衣食住すべて合わせると総額20万。高いか安いかは、自分の行動次第ですね。わたしは参加前は「高いよ〜」と思ったけど、今の感想は「安い」。なぜなら20万以上の経験を得たからだ!
Q. で、結局どうだった?
A. 自分と他人の人生に向き合ったことで、メンタルが落ちついた。だいぶラクです。
Before「稼ぎたい稼ぎたい」「お金ほし〜っ」
After「落ち着け。自分のできること、じっくりやろう」

4週間の変化をまとめる
こんなかんじ

…「必死だったんだな」と思ってもらえれば嬉しいです…
ちなみにCS=クラウドソーシングです。
ざっくり言うと、
1週目 ライティングの仕事をゲットする →すでに辛い
2週目 CSで仕事をしてみる →いやになる
3週目 インタビューの企画に振り切る →逃げたくなる
4週目 今後の計画を立てる →泣く
っていう流れでした。
初日の緊張感はすさまじかった
初日、私は期待と不安で最高に焦っていて。メンタルがぐちゃぐちゃでした。
しょっぱなの個人面談、メンターの言葉がグサグサ心に刺さります。
「他人の軸にふり回されてるよね」
「なんでも器用にできるって、実は諸刃の剣なんだよね」
「まずは1つの仕事をものにしようよ」
正直、丸裸にされた気分。
中途半端な生き方を見透かされた気がして。
あと全部、図星だったから…。
でも、こうしてはっきり言われたことが良かった!
「まずライティングに集中しよう」と方針が決まり、やることが絞れた。やること決まったら、メンタルが落ち着きました。
そんな感じで、達成感がある1ヶ月になりました。
(まとめ方が雑だけど、ほんと初週がきつくて山場だった)
よかったこと1:メンター制度

photo by 草葉あゆみ
ここからは良かったな〜と思うこと、主に3つあげていきます。
- 人 …… メンター制度、同期の受講生
- 環境 …… コワーキングスペース「hinode」、宿舎「アパート」、ご飯
- プログラム …… 希望に合わせて柔軟に変化させてくれる、自己理解講座
1ヶ月、一緒に走ってくれるメンター
「指導者」「アドバイザー」が一般的なメンターのイメージだと思うんだけど、いなフリのメンターは「伴走者」。目標設定からタスク管理、そして人生相談まで、どんなに些細な質問でも答えてくれました。
すべてに答えてくれようとしてる姿勢が、嬉しかった。
私はクライアントへ送るメール1本でもウジウジ悩んで、相談してました…。
今回は少人数だから、なおさら密にコミュニケーション取れたのかもしれません…。ラッキー!
講師×講師によるバックアップ

こういうこともできるんですよね。
私は営業方針で悩んでたので、これは心強い!
メンターから客観的なフィードバックをもらえる

実は…
3週目にメンターに対して不満が爆発しまして。
私から「話そう」と連絡をし、お茶しながら話す時間をもらいました。(果たし状かな…?)
言いたいことを言えて、スッキリしました。
その後、メンターからも率直なフィードバックをもらうことに。
その時間がすごく良かったのです。
- 想像力ないよね → だから直接的なコミュニケーションを取るんだね
- 感情が顔に出やすいよね → 分かりやすい
- 子どもっぽいよね → それをいいと思う人もいる。愛されるタイプ
…ぐぅ。その通りです。
一方で、温かいフィードバックもたくさんくれました。
- 自分にはスキルがないって言うけど、そんなことないと思うよ。
- じっくりやるのがあなたの強み
- 長く付き合えるお客さんを探したらいいんじゃない?
…話してるうちに、だんだん「あること」が分かってきました。
実は、過去のトラウマやコンプレックスを引きずっている。そのことに、ショックを受けている。
過去のトラウマが、行動に制限をかけている。社会の常識に合わせようとして、自分を歪めていることが、本当にやりたいことができていない原因なのもかも…
そんなことも教えてくれたのがメンターでした。
私にとってメンターは大切な存在だったので、率直に話せたのはとても貴重でした。
もちろん「数値的な成果をあげたい」って人は、相談すれば全力で答えてくれると思いますよ。この何でも答えてくれる感じ、すごいと思うんだ。
よかったこと2:環境

コワーキングスペース「hinode」 という場所

photo by 草葉あゆみ
今回、hinodeに出会えたことが大きな収穫でした。
仕事ができるコワーキングスペースとして、一般の人も借りられるイベントスペースとしても便利。でも、何より価値を感じたのは、人とのつながりを生む場所だということ。
はじめは緊張しててよく分からなかったけど、「新しい人との出会い」を求めてここに来たのかも…と気づかされました。
「アパート」の存在

人間あまり必要なものは多くないですね…。
「hinode」の近くには、「アパート」という宿舎があります。
実際アパートで、呼び名もそのまま「アパート」なんですよね(笑)
アパートのここが良かった
- hinodeから近くて便利。徒歩3〜4分
- キッチンがあるので毎日自炊ができる(節約!)
- 昼寝ができる(最高!)
- 一人になりたい時は引きこもれる
- 一人に飽きたら共同スペースに行けば、人と会話できる
- 過去の受講生も住んでて、親身に相談にのってくれる
物理的にも、精神的にも「アパート」の存在は大きかった。
ありがとう、アパート。
ご飯が美味しい
いすみ市は海の幸もあり、山の幸もあり。食材が豊かなので、食事が楽しかったです。食いしん坊としては嬉しい…!

photo by 草葉あゆみ

よかったこと3:プログラム

photo by 草葉あゆみ
プログラムもよかったんですよ〜。
ホメてばっかりだな。
希望に合わせて柔軟に変化させる
前半の2週間は、フリーランスに必要なスキルを学ぶ講座がみっちり詰め込まれています。
でも後半になると、希望に合わせてアレンジしてくれるんです。
参加必須もあれば、本人が決めてOKもあったり。
私は3週目はインタビュー記事の作成に燃えてたので、講座をスキップすることもあったけど、「いいよ!」と言ってもらえて作業に集中できました。
高さんの自己理解講座

「フリーランスは自分が標準だから、自分を知る必要がある」by高さん
この講座の学びは、とても大きかったです…。
自分のコントロールができず、ずっと悩んできたのでヒントを得られてホッとしてます。
アップダウンが激しくて、他人を傷つける。そんな自分がいやでしかたなかった。だから潜在的に自分を「管理」する方法が知りたかった。
この講座のおかげで「自分を管理」するスキルが1つゲットできました。
(これはまた別記事にします)
反省…
いいことばかり言ったけど、反省点もあります。「いなフリ」のせいではなく、あくまで自己責任なんですが。
全然、稼げなかった
CSで仕事を得るも、結果は1万円くらいしか稼げず。
も〜、しょうがない!
途中から稼ぐ方からやりたいことに集中したので、自業自得というか。
というわけで今月ピンチなので、せっせと働いて仕事をゲットします。
他人任せじゃ何も得られない
私はどこか「お客さん気分」でいました。
他人に判断をゆだね、「なんとかしてほしい」気持ちもありました。
でも「お客さん」のままでは、得られることは限られる。
そしてフリーランスになってから苦労します。(苦労してます)
だから講座1つとっても「自分がどうしたいのか?何を得たいのか?」を自問して、運営側と一緒に講座を作っていくつもりで臨んだほうがいいなと。
これってあらゆる仕事に通じる話だな、と思ったり……。
感動していること

photo by 草葉あゆみ
結局またホメてしまうんですが……(笑)
しょうがない。いいものはいいんだ。
資料や写真のシェアがOKなところ
「資料はどんどん見せていいよ!」といわれて地味に感動しました。
参加者しか見てはいけない、みたいなイベントもあるじゃないですか。
でも「いなフリみたいな事業が、世の中に広がって欲しい」とのことで、その考え方がいいなって思った。
「いなフリの感想教えて!」って人が周りにいるので、どんどんシェアしていきます!
実践的な学び

3週目につくった、インタビュー記事が正に実践的な学びでした。
・編集者にビシバシとチェックしてもらえる
・リリース直前、編集、カメラマン、ライターでPC付き合わせて作業した時間
・リリース直後、周囲からダイレクトに感想を聞かせてもらえる
・PV数も分かり、反応が目に見える(数値的には500pv)
「こういう仕事が好きなんだな」と改めて確認できました。
終了後も相談できる環境
受講中も使っていた「slack」というチャットツールで、今も色々と相談にのってもらってます。
「いなフリ後も、気軽に相談してね」と言ってもらえたことが、嬉しかった。
今日も同期が日報とか共有するんですね。そのメールを見るだけでウルっとする…。誰かのがんばる姿が自分の勇気になってます。ふしぎ。
新しい仲間と、帰れる場所が増えたこと。
つまり、心のよりどころができました。
最初は、またhinodeに来ることも想像できなかったけど、じわじわとまた「帰ってくる」ことを考え始めています。
「いなフリの1ヶ月が終わったら、今度は”仲間”になるんだよ」
そう言われた時の心が震えた感じ、忘れられません。
「いなフリ」への参加を考えている人へ

と、自分に言ってあげたい。
photo by 草葉あゆみ
1ヶ月前の自分に語りかけるつもりで、まとめます。
迷ってるなら、まず相談してみて
会場のhinodeに直接行って、相談した人もいるそうです。賢いな〜と思うし、てっとり早くていいやり方ですね。
不安な時、一人にならないで。現地に行って、人と話そう。何かが分かるかもしれないから。そしたら、一歩前進だ〜!
「遠方で千葉には行けないよ〜」という人も、とりあえずメールで相談してみては。hinodeのスタッフがきっと答えてくれるよ。
受講費用くらいのお金は、すぐ回収できる
費用のことで参加を決められない人もいるのかな、と思う(私がそうだった)
でも20万くらい、あとで取り戻せますよ。
取り戻しましょうよ。できますよ。ウン。
裸になればいいと思う
物理的に「脱ごう!」という意味じゃなくて(汗)
初日でメンタルを丸裸にされた私ですが、それで良かったんです。
つまらない見栄は、とっとと捨てましょう。恥かきながら学んでけばいいんですよね。
これまで生きてきて辛かったこと、苦い経験、後悔。自分の弱さも、全部出していいと思います。この1ヶ月で、人生の棚卸ししてみましょうよ。だいぶ楽になります。
メンターにぶつかってください
小さなことで動じるような人たちではありませんから、大丈夫です。温かくて、優しくて、器の大きい人たちばかりです。
そもそも大人なんだし、どう受け止めるかは相手次第だから。だから率直に話せばいいと思うんです。
ここは、あなたの「できること」に光を当てる
いなフリは独立や起業を強要してきませんでした。フリーランスもサラリーマンも、結局は手法でしかないから。
求められたのは、自分の人生に向き合うことでした。
自分が心地よく生きてくために、何をすべきなのか。何をしたいのか。
私は参加する前、自分に絶望して毎日泣いてました。(マジ)
けど、今は自分の可能性を感じて、嬉しくて涙が出ます。
hinodeには、愛があった
そう、私はhinodeでやさしさと愛に包まれました。
だからあまり心配せず、とりあえず一歩踏み出してみてください。
何か1つ行動すると、ちょっと自信につながるから。
えらそうにしてきたけど、私もまだまだ不安です。
だから、つかれた時にいすみに行きます。
hinodeやアパートを拠点に、高さんにカウンセリングをお願いしたり、ちょっと作業したり。それもありだなって。
そんな風に長くお付き合いできたら、すてきだな〜と思ってます。

今この言葉を噛み締めている。
photo by 草葉あゆみ
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