わたしは会社勤務の経験がありません。
これからも就職はしないと思います。
だけど……
稲垣えみこさんの『魂の退社』を読み、日本はフリーランスに冷たい社会だなって思います。
これから独立や、自営業を始める人。すでに始めている人には耳の痛い話になるかもしれません。
稲垣えみこさん……日本のジャーナリスト。朝日新聞大阪本社デスク、朝日新聞論説委員、編集委員を歴任後、2016年に50歳で依願退職しフリーのジャーナリストとなる。(Wikipediaより引用)
稲垣さんは、重めの話題も笑い飛ばせる文章です。読んでて気持ちいい。
読書メモをイラストにしてます
わたしは印象に残った本をイラストでメモしてます。
今回の本も、心に刺さりまくったので手帳にメモしました。
手帳にメモ → ipadで清書 → ブログへ掲載
メモだけでは分かりにくいかも?ですが、とりあえず載せますね。
お役に立てれば嬉しいです。
会社員じゃない=人にあらずの社会

会社を辞めたら、
部屋を借りるのも、カード1枚作るのも大変だったらしい。
家もカードも持てないって、本当に「人にあらず」って感じ。
会社員じゃなければ、非国民ってことなのか?
むき出しの個人になる

28年勤めた会社。それを辞めた。
その時の「放り出される感じ」って、想像できない。
会社やめると国からペナルティー

ここで注意点
税金の問題です。
これは、朝日新聞に勤め、デスクまで務めた稲垣さんだからこその金額だと思います。
朝日新聞の記者は年収1千万以上。そのデスクともなれば、退職金も相当な額だったのでは……と邪推します。
だって、ふつうのサラリーマンの退職金に税金なんてかからないもの…….。
会社にしがみつくほど、税の優遇がある

ここは、首がもげるほど共感した部分です。
だって、脱サラして自営業をはじめる人っていますよね。
田舎に移住して、天然酵母パンつくる!みたいな。
そういう人って、どうしたんだろう。早く辞めるほど退職金が減ることを知ってたんだろうか。
失業保険がもらえる期間だけ、就活してる「フリ」してたのかな…….。
独立、自営をはじめる人は、失業保険はなし

会社社会に巻き込まれない
うーん、サラリーマンの経験もないし、立派な仕事はしてないけれど、日本のフリーの人への塩対応を改めて認識しました。
会社が、我々の生活も、身分も、老後生活も、「命」さえも保障してくれる。
だから正社員になりたい人が多い。わたしも保証の部分だけ見れば「おいしい」と思う。
……でも、自分に特定の場所で働くことは、向いてると思えない。
なぜなら「会社社会」に巻き込まれやすい人間だから。簡単に巻き込まれて、簡単に体も心も病みやすい。
それなら、収入が少なくても、フリーランスでいた方が私は幸せだ。
だからといって、死ぬまで会社員はやらないと決めるのも違和感がある。どうしても必要なことなら、やればいい。働き方は柔軟に変えていけばいい。
会社依存度を下げる
作中で、稲垣さんは
「まずは会社への依存度を下げていこう」という。
確かに、フリーランスとしても共感する。
固定の契約先があると、どうしても「よりどころ」にしてしまう。
経済的にもメンタル的にも。
しかし、これだけ変化が激しい時代に、今の契約先がずっと続くかは分からない。だから絶えず新しいコミュニティーやつながりを作ってく必要があるんだろう。