【みほの旅日記】第7話:細長〜い国に、魅力がギュッと詰まったチリ

会社を辞め、夫婦二人で南米へ旅だった「みほ」の不定期連載コラム。ペルー、チリ、ボリビア等の旅情報をのんびり綴ってます。旅行に行った気分で楽しんでください。

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こんにちは、みほです。

さて、年末の足音が近づいてきましたね。ということは、、昨年11月の旅立ちから1年が経つことになります。

はぁ、この1年は特に濃い毎日でした…。

今回は南米旅で最も滞在日数が長かったチリについて書きました。

書きたいことがありすぎて、複数に分けてご紹介します。

細長〜い、だけじゃないチリ

船の上で風に揺れるチリの国旗。チリでは至るところで国旗が掲げられていました。

チリには、トータルで約1ヶ月滞在しました。

いろいろな場所を訪れたので、チリについては多少分かっているつもりになった私。

チリと聞くとどんなイメージですか?

チリは南北の長さ4,329kmも!

一方で、東西の幅は平均175kmしかない!細長〜い国。

世界地図の中でもその細長さが存在感がありますよね。 

正直なところ、私もチリをよく知る前は、「細長〜い国」というイメージしかありませんでした。

ごめんね、チリ。

友だちに会いにいく

でもチリは最初から今回の南米旅の主要国の1つでした。

なぜかというと、夫が過去に南米を一人旅した際に知り合ったチリ人カップルに会うためでした。

夫は旅先で知り合った外国の友人が多くいるのですが、その中には日本を訪れてくれる人たちもいて、チリ人カップルも2018年春に日本に会いに来てくれました。

その時に「次は私たちがチリに会いに行くよ」と約束したのですが、まさかこんなに早く実現するとは!

彼らも驚いていました(笑)

1ヶ月でも足りない

夫から「チリはとっても良い国、素敵な場所がたくさんあるよ!

と聞いてはいましたが、チリといえば。。。?
イースター島くらいしか思い浮かばなかった私。

細長い国土にはどんな街があるのだろう、と調べたところ、すごい!チリ!見どころがありすぎる!

あそこも行きたい!ここも行きたい!

ということで1ヶ月ほど滞在することになったのでした。

でも正直まだまだ足りなかったです、、、

チリで訪れた主な場所

  • * サンティアゴ
  • * ビニャ・デル・マール
  • * バルパライソ
  • * イースター島
  • * パタゴニア地方
  •  −プエルトモン
  •  −チロエ島
  •  −プンタアレナス
  •  −プエルトナタレス、パイネ国立公園
  •  −チレチコ

海辺の街、ビニャ・デル・マール

ビニャ・デル・マールの海岸線

まずは友人カップルが住む街、ビニャ・デル・マールへ。

チリの人たちには「ビニャ」と呼ばれるこの街は、首都サンティアゴから車で2時間ほどの海辺の街。

夏は暑すぎず、冬は寒すぎずの過ごしやすい気候と、都市でありながらゆったりとした雰囲気のある街で、比較的裕福な人たちが暮らしていて治安がよく、保養・リゾート・観光地として有名です。

中心地は欧米的な雰囲気があります。

友人カップルと過ごした、2週間

友人がアパートを手配してくれました

友人がアパートを手配してくれました…!

友人カップルの、マリアとペドロ(仮名にしてみました)は、ビニャ・デル・マールの中心地から車で15分ほどにある郊外の住宅地。

「近くに旅行者用の宿はないから」と、すぐ近くにあるアパートの空き部屋を知り合いから借りてくれていました。

とっても面倒見がよい二人なのです。

彼らとはこのアパートに約1週間、そしてチリの南部への小旅行へ約1週間、と

合計2週間を一緒に過ごしました。

そんなわけで、観光だけでなく、ローカルな生活を体験することができました。

アパートには頑丈なゲートがあって24時間管理人さんがいます。ゲートを空けてもらわないと入ることも出ることもできません。

管理人さんや近所の人たちは、最初の頃は「このアジア人たちは何者だ??」と訝しげに見られました…。

でも、マリアが紹介してくれたこともあり、途中からは笑顔で挨拶してくれるようになりました。

ビニャはこんな街!

ビニャ・デル・マールの街を写真でご紹介します。

週末に立ち並ぶ市場、高級住宅地のお庭、岩場と砂漠の、風光明媚な風景…

坂と壁画の街、バルパライソ

坂の街・バルパライソではケーブルカーが随所にあります。それにしてもこの坂は急すぎる!

バルパライソは、ビニャ・デル・マールの隣の街です。

マリアとペドロも住まいはビニャで、職場はバルパライソ。車とバスで通っています。

バルパライソは港湾都市で経済活動が盛んです。軍港でもあります。

さらには国会が所在していて、チリの立法府としての役割も果たしています。

私にとってはビニャが「静」ならバルパライソは「動」の印象。

そして、バルパライソは迷路のように入り組んだ歴史のある美しい街並が特徴で、2003年にユネスコの世界遺産「バルパライソの海港都市とその歴史的な街並み」として登録されました。

「バルパライソ」は日本語で「天国の谷」という意味。

海に面した丘の上に建物がびっしりと建てられています。

迷路のような街並み

それでは、写真でご紹介!

特に壁画がたくさん集まっているエリアがあり、坂の風景と相まってとてもユニークな街並みです。

まる1日歩き回って楽しんできました。

魚も肉も野菜もフルーツも、何でも美味しいチリ

海鮮その1。チリ海沿いの街の名物、貝がたっぷり入った魚介のスープ。出汁の旨味が最高。

海沿いの街の名物・貝たっぷり魚介のスープ。出汁が最高。

南米の優等生、チリ

港湾都市バルパライソ

港湾都市のバルパライソ。巨大なタンカーが出入りして大量のコンテナが運ばれていきます。

チリは「南米の優等生」と言われ、経済発展が進み政情も比較的安定している国。

その理由の1つが、輸出できる=外貨を稼げる特産品があること。

1番は意外と知られていないかもしれませんが、チリは銅が取れます。チリ北部に広大な銅山があります。

そして、海産物や農産物!

日本でもチリのサーモンやワインは有名ですね。

ビニャのおいしいものギャラリー

実際に現地で過ごしてみて、チリは海鮮、肉、野菜、果物といった素材が新鮮でとても美味しかったです。

料理上手のふたり

マリアとペドロの手料理その3

鶏肉とオレンジ、林檎をオーブンでグリルしたもの。グリルの確認役はペドロ担当と決まっているそう。

友人カップルのマリアとペドロは食べることが大好き!

  • 基本的には自炊をする
  • 肉や魚のメインディッシュに野菜をたっぷり
  • 炭水化物、油もの、お酒、お菓子は控える

そんなこだわりを持っていましたよ。

実は、チリは肥満が深刻な問題となっていて、

女性は南米でトップ(2位はアルゼンチン)、男性も南米で2位(1位はアルゼンチン)の肥満率となっているとか…。

マリアとペドロはこの数年で食生活を見直して、できるだけ健康的な食事をしようと気をつけているそうです。

確かに、数年前の写真と比べるとふたりともスマートになっています。

街で誘惑に打ち勝とうと頑張る姿も見ました。えらい!

ふたりは、毎食どれだけ美味しく食事をできるかにこだわります。

お金をかけるとか豪華にするとかではなく、新鮮な食材を活かして調味料や調理法を工夫しています。

キッチンには電子レンジがありません。使わないから、というシンプルな理由。

ガスコンロとオーブンを駆使しています。

ふたりのおかげでチリの豊かな食文化に触れることができました。

チリの人たちの日常

チリ全体で建設ラッシュ

チリ全体で建設ラッシュ。

マリアとペドロは40代半ば。

マリアはビニャ・デル・マール出身で、ご両親と姉妹3人それぞれの家族が近くに住んでいて頻繁に行き来しているそう。

ペドロはチリ北部のペルーとの国境近くにある街の出身で、帰省するのは年に1、2回。

ふたりはボリビアに滞在中に知り合ったとか。20年近く一緒にいます。

ビニャでの暮らし

ビニャは都会だけどのんびりした街

ビニャは都会だけどのんびりした街でした。

ふたりともビニャが大好き。

首都サンティアゴもよく遊びに行くけど、住むなら絶対にビニャだと。

マリアは熱心なクリスチャンで教会の役員もしていてチャリティー活動も行っています。ペドロは本人曰く無神論者。教会には行きません。

車の運転と家事全般はマリアの担当。テキパキと働き者で情に厚いマリア。車のハンドルを握ると人格が変わります(笑)。

機械関係はペドロの担当。コンピューターも大好き。ペドロは穏やかな性格でよくジョークを言って和ませてくれます。

共通の趣味は食事(料理)と旅行、アニメや映画鑑賞。

それぞれの好きなこと得意なことを大切にしてお互いを尊重しあっている姿が印象的です。

ふたりの働き方

ビニャ クリスマス

マリアのお姉さん宅のクリスマス飾り。

ふたりとも会社員。

私たちが仕事を辞めて数ヶ月旅をしていることを知った彼らはとても驚いて、なんで辞めてしまったの?もったいないと心配されました。でもそんな選択ができることは恵まれているね、とも言ってくれました。

チリでは大学を卒業しても正規の仕事に就くことが難しく、ふたりとも仕事があることは有り難いことだと。

  • 物価に対して給与が低いこと
  • 年金もほとんど期待できないこと
  • 教育の質が良くないこと
  • チリは南米でも豊かだと言われているけれど移民がどんどん増えていて住宅事情など問題になっていること…

などなど、国の状況を色々と語ってくれました。

今年10月、チリの首都サンティアゴでは政府に対する大規模な抗議デモが起こり、APEC会議の開催がキャンセルされるなど大きな混乱がありました。

私は日本でそのニュースを見ながら、ふたりが語っていたチリの状況を思い出していました。

幸いにも、ふたりからは「変わりない日常を送っている」と連絡がありました。

でもやはり国の状況は悪くて悩ましい、と…。

旅をして思うこと

ビニャではたくさんのお花が植えられてました

ビニャではたくさんのお花が植えられています。

旅をして思うことは、

地球のどこでも人々の営みや願いは根源的には同じなんだな

ということ。

どんな場所でも、日常がパラダイスというわけにはいかない。

色々な不満はもちろんある。

ただ、大切な人たちと幸せに過ごしたい、あたたかい家で眠りたい、美味しい食事が食べたい、働いて相応の報酬を得たい。

そんな願いを持って日々を一生懸命過ごしている。

自分の日常に不満ばかり感じてしまう時、遠く離れた海の向こうの地の人たちに思いをはせると、少し気持ちが前向きになるような気がします。

馬

ビニャの海沿いを、馬に乗ってパトロールするお巡りさん

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