
こんにちは、たかぎです。
今日はうん子の話です。
(可愛らしく「子」と表記します)
目次
災害のとき、トイレどうする?
ご存知、日本は災害が多い国です。
東日本大震災でも、熊本大地震でも、避難所のトイレが大問題になりました。昨年の台風19号ではわたしの身近な人たちも被災し。自分が今暮らしてる場所も、ハザードマップを見ると浸水エリアに含まれます。
- 災害でインフラがストップしても、便意は止まってくれない
- トイレが流せない、紙もない、焼却場もストップするかも
これは真剣に向き合う課題だと思いました。
いざとなったら「葉っぱのぐそ」
そんな時、糞土師の伊沢正名(いざわまさな)さんの本に出会いました。
強烈なタイトルに、素通りすることができませんでした。
伊沢さんは1974年から「信念ののぐそ」をスタート。これまでののぐそ回数は1万3600回を超え、うん子が土に還るまでの過程を長年記録し続け、ついには野生の葉っぱを使った「葉っぱのぐそ」の方法を確立。まあとにかくうん子にアツい方です。
糞土師
たかぎ
正直、最初はドン引きました。
でも1万歩ゆずって、こう考えてみました。
緊急事態(特に災害)には、「葉っぱのぐそ」はありなのでは…?
みんな誰かのうん子を食べて生きている
伊沢さんの糞土思想で、一番衝撃を受けたこと。
それは
「地球上のすべての生き物は、他の生き物のうん子を自分の食物として命をつないでいる」
でした。

- 菌類のうん子→植物のごちそう
- 植物のうん子→動物のごちそう
- 動植物のうん子、死骸→菌類のごちそう
よく考えたら、これって理科の授業でやったじゃん!って思うけど、すっかり忘れてた…。
うん子やトイレに対する見方が180℃変わりました。
今まで「汚物」と思っていたものが、実は誰かの「ごちそう」になる。
自然が元気を取り戻し、ひいては私たちが安心して暮らしていけるように、うん子はトイレに流すより、積極的に土に返すことを社会全体で推し進めたい。そう考えいてるそうです。深い…!!
土に埋めることが大切
とはいえ、著者も
糞土師
とは言いません。
(みんな困ってしまう)
大切なのは、土に還すこと。
つまりうん子したら、土に埋めることを推奨してます。
土におかえし
伊沢さんはこんな方法を示してくれてます。
- 排便自体は人様に見られないよう、屋内やトイレでいたす
- うん子をトイレに長さない
- 庭や近隣の林、なければ植木鉢などのプランターに埋める
な、なるほど…?
今、わたしが試してること
でも、ごめんなさい。自分のうん子を土に埋める勇気はまだありません。
だから、当面は愛猫のうん子を土に埋めてみることにしました。
これが…意外と気持ちいのです…!
自分のうん子じゃないけど、土に埋めた後ってなぜか清々しい。
とすると、自分のうん子だとさらなる達成感が味わえるのか…?
想像が止まらない。
とにかく、著者の情熱に圧倒される一冊です。
なにせ、この世の全ての事象を「うん子」「糞」に絡めて話すので、ただただドン引く→圧倒されます。
でも、長年かけて調べあげた執念ともいうべき「葉っぱのぐそ」。本書ではのぐそに最適な葉っぱ図鑑や、正式な作法(?)について図解付きでとても丁寧に記されています。(第2章で写真つきで詳しく説明)マジで緊急事態には使える知識です。
また、よくある批判にもQAで答えてます。たとえば
「他人の土地でのぐそしていいの?」って倫理的な問題や
「加工品ばっかり食べてる人間のうん子は自然に悪影響をおよぼすのでは?」
なんて疑問にも、ズバッと本質的な回答をされてます。
すごい、すごすぎるぞ糞土師。
今日も元気にどこかでのぐそをされているのでしょうね…。